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「こないでよ…」
私の叫び声も虚しく、男達はどんどんその距離を縮めて行く。
そして、男達の手が私に触れようとした瞬間……!!
━━バチッッッ!!!!
「なっ……何…これ…?」
私を捕まえる筈だったその手が不可視の壁によって弾かれていた。
それに続き、他の男達も私を捕えようと手を伸ばしているが、悉く壁に弾かれる。
その光景に唖然としていると、またしても有り得ないことが起こり始めた。
━━━カッ!!!
「眩しっ!!」
いきなり空が目を開けれない程の強い光を放ったのだ。
そしてその光の中心に、日本語や英語などと全く違う文字や記号が書かれた魔法陣が存在していた。
やっとの事で視力が回復した私が目を開けたと同時に、
━━━テオ・レイン(雷針の雨)
そんな声と共に2人の人間が空に見えた気がした……
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