バーボン誕生前。

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17世紀初頭…。 アメリカはまず本格的移民が今のバージニア州建設された。 それに伴いいろんな種類のお酒(ラム・スコッチ・ジンなど)が流通していたが、主に輸入に頼っていたため、非常に高価な商品だった。それに目をつけたスコットランド系移民の多くは蒸留器を使い、色々な植物(主に輸入した糖蜜)を使って今でいう蒸留酒の地酒のようなもの(ラム酒)を造り始めた。 酒は、いついかなる時でも、いかなる場所でも『命の水』である事から、これ以降ヨーロッパを中心に各地からアメリカへの爆発的な移民ラッシュが始まる。 18世紀末…。 スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーを造っていたスコットランドやアイルランドからの移民が流れ込み、本格的にウイスキーを造り始める。 それは今まで輸入した糖蜜を使ったラムではなく、アメリカ国内で自給可能なトウロモコシやライ麦を使ったウイスキーである。 何故彼らはそうしたかというと、穀物であれば安値かつ輸送コストが高く付くため、粗利が少ないが、ウイスキーであれば量がかさばらずかつ高く売れるため、粗利が大きい事に目を付けた。そしてそれを元手に馬や牛と交換したのである。
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