二、運命の歯車

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それから内山さんは有紀に対しての想いを打ち明ける。 聞いてると…すごい純粋な想い。 でも一つ気にかかるのは… 「内山さん、なんで親しくもない私にそんなことまで話すんですか?」 「…分からん。俺自身不思議に思ってる。ただ…お前が大沼と親しいことと、お前なら信用できると思ったのは確かだ」 「私が…」 私はちょっとだけ首を傾げたが、少し嬉しく思った。 まだ内山さんと話して数十分しか経ってないけど、一つだけ分かったのは… この人は嘘をつく人間じゃないということ。 短気で乱暴者で…社内では避けられてる存在の内山さん。 でも…本当の内山さんって… 恋に関してはすごい純粋な想いを持っているんだ…
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