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私はできる限り有紀のよさを内山さんに話した。
内山さんは聞く度に嬉しそうな顔をする。
「そうか。まだ彼氏はいないんだな?」
「えぇ。あっ、有紀は強くて安心する人がタイプだって言ってましたよ?」
「そっ、そうか!」
私はもう内山さんに対する苦手意識がなかった。
たった数時間の間なのに…
内山さんへの見方が変わったから。
「今日はわざわざすまんな。礼にここは奢ってやる」
「あっ…ありがとうございます」
「また…これからたまに話をするかもしれん。お前の番号教えてくれるか?」
「いいですよ」
私たちは番号を交換して別れた。
内山さんって…案外優しいんだな…
というか、ちゃんと相手を気にしてくれるんだ…
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