68人が本棚に入れています
本棚に追加
それからずっと、私は一人だった。
会話の中にはたまに入るくらいで、あとは二人の世界。
ご飯を食べ終わり、会社へと戻る。
「徹さん。ありがとうございます」
徹さんは車を止めに行くため、私たちが先に会社へ入る。
「有紀…なんか今日すごい徹さんと話してたね。」
「えぇ。…お話しててとても楽しかったわ。思ってたより楽しい御方なのね」
有紀は嬉しそうに語る。
それは…今まで私が見たことのない笑顔だった。
最初のコメントを投稿しよう!