三、目覚める想い

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それからずっと、私は一人だった。 会話の中にはたまに入るくらいで、あとは二人の世界。 ご飯を食べ終わり、会社へと戻る。 「徹さん。ありがとうございます」 徹さんは車を止めに行くため、私たちが先に会社へ入る。 「有紀…なんか今日すごい徹さんと話してたね。」 「えぇ。…お話しててとても楽しかったわ。思ってたより楽しい御方なのね」 有紀は嬉しそうに語る。 それは…今まで私が見たことのない笑顔だった。
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