一、終わりの始まり

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私と有紀は同期で今の会社に勤めている。 何故仲良くなれたかは実は私にも分からない。 ただ…有紀に対して… 『憧れ』を抱いているのは出会った時から変わらない。 美人だし、優しいし、周囲には気配り上手だし、自分自身は気取らないし… そんな姿が私には羨ましく感じた。 「私にもその本、ちょっと読ませてもらえるかしら?」 「あぁ、うん。いいよ」 有紀は私から本を受け取り、真剣になって読んでいた。 …有紀って…ホントいい人。
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