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少ない荷物を持ち、早速城を出て旅に出た俺
「さて、何処に行こうか?王様の奴に行き先聞くのも忘れたしなぁ…」
1人ぼやきながらトボトボと町の入り口まで歩く
と、入り口付近に少年が1人立っていた
しかし気にせず前を通ろうとすると、その少年に呼び止められた
「ちょっ!?勇者様ですよね?無視して行かないで下さいよ!」
めんどくさ…と思いながら振り向いて少年を見る
「……んだよ」
「(勇者様ガラ悪っ!?)…あの、えと、お、王様から勇者様の案内人兼サポートとしてお供しろと言われた者なんですが…」
サポートねぇ…
嘘だな
ちっ…王の奴、俺をサボらせねぇ為に見張り付けやがったか…
「…まぁ良いや。じゃあ旅の道案内とかもしてくれんのか?」
「あっはい、勿論です!」
「ふーん…あ、そういや質問なんだが…」
「はい、何でしょう?」
「この旅の目的はなんなんだ?てかどこに行きゃ良いんだ?」
「王様から何も聞いてないんですか!?」
「全く。何も聞いてない。だから教えろ」
俺が正直に言うとこの少年は苦笑して答えた
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