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蝉の恋
鳴いて泣いて
この声が枯れるまで
鳴いて泣いて
ただ一人の、貴方に届くまで
ただ、その為に
生まれたの
ただ、その為に
生きている
届く事を夢みている
届く事を信じている
果てる生命を
貴方に捧げて
ただ、その様に
生きてみたかった
幸せだったか
倖せだったか
生きる生命を
運命に賭けて
必死に生きた
そなたの生き様
遺される器に
虚しさと
寂しさと
幸せ、を
ただ、そんな風に
生きてみたいと
そう、感じたりもした…
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