119人が本棚に入れています
本棚に追加
…………
オルテガ「王様。皆はまだ知りませんが、この世を闇でつつむであろう存在が居ます。」
王様「なに?それはまことかッ!?」
オルテガ「はい。今なら力も弱い。叩くのなら好機だと……」
王様「何故……気付いたんだ?」
オルテガ「はい。魔物が外に出始めました」
王様「!!!!」
オルテガ「ここらへんの魔物はまだ危険ではありません。やはり早急に…」
王様「しかし…私のとこには強い兵隊がいない。ルイーダの酒場も魔物がでないから休業中だ……」
オルテガ「……私がいきます。」
王様「やめておけ…そなたには子供も妻も居る…悲しむ者が居るんだ」
オルテガ「しかし、このままでは息子も危ない。私が旅でることは間接的に息子を助けることになる。」
王様「む、むぅ」
………………
………………
オルテガ「一週間後には出るとする」
母「な、なにを考えているの?アルスがいるのよ!?」
オルテガ「すまないな…私しか居ないんだよ……」
母「だからって………」
………………
………………
オルテガ「それではいってくる」
母「………」
オルテガ「………では……」
ガチャ
ギィ
「オルテガさんッ!!!!」
オルテガ「!」
村人A「黙って出るなんて水臭いじゃなルテガさんによく助けられたんですよ!」
殆どの村人がオルテガの家に押し寄せて来ていた
母「私が呼んだの…ほら、貴方は一人じゃないのよ。」
オルテガ「そうか…旅に出るのは私一人………だが、私は旅が終わるまでお前達に支えられていくんだな……」
村人C「オルテガさん…これを…」
村人が渡したものは鋼で拵えた簡素な兜であった
オルテガ「これを…私に?」
村人C「はい。これは俺達村人がお金を出し合って造った兜なんです。きっと似合うはずですよ」
オルテガは兜を受け取り、頭に被せた。
オルテガ「……ありがとう…では、また会おう!平和を取り戻してな!!」
村人の歓声を浴びながらオルテガは旅立っていった。
その歓声のせいか、眠っていた子供が一人目をこすりながら母の元を歩いていった
アルス「ままぁ……お父さんは……?」
母は泣きながらこういった
母「お父さんは…アルスを守りにいったの。」
アルス「???」
母「さ、中へ入るわよ。寒いでしょ。」
……………
………………………………………………………………………おき………いよ!
………………………………
ξ゚⊿゚)ξ「おきなさいよ!!アルス!」
ガバッ
アルス「おはようございます……」
最初のコメントを投稿しよう!