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ちゃぽぉ~ん・・・・♪♪
広い湯船に顎まで浸かり……髪を解かぬままに、頭上にタオルを乗せた。
「『月下早乙女丸』か……?
いくら、家宝って言ったって……あれが憑いてるなんて……。
ダイイチ。頭の上にあんな物騒なもの置いて……。
父さん……よく、あの部屋で寝てられたよな?」
『月下早乙女丸』に憑いている者……月丸。
「なんか……刀よりも、あれ(月丸)にデンジャラスを感じるのは、僕の気のせい?」
いやあぁ~♪それわぁ~……。
髪に縛られたゴムを外し、ザーザーとシャワーを浴びる。
ブクブクと泡立てると、優しい花の香りが浴室に漂う。
「あ?いけね…!
ねえ、誰か……リンスとって♪」
病院の風呂場であれば、必ず誰かがそばにいてくれたのだが……。
手で顔をクシクシ擦ると、泡が妙に目に染みた。
「リンス……リンスっと。」
目を瞑ったまま手で探ると……
「これで、御座ろうか?」
両手を添えて、赤いキャップの付いたボトルを渡された。
「そうそう!こっちの赤い蓋の方がリンス……?……!?
って!なんで、お前がここにいるんだよ!
入ってくんな!って言っただろう!」
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