1.眠り姫と小姓

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 眠たい目を擦りながら、何とか大将が一本をとるまでは耐え抜いた。 『やった~♪』 勝利の歓喜が聞こえる……。 遠くから……とおくから……トオクカラ……。 「……白雪~? 閉会式までガンバレ~♪」 「ムリかも……」 目の前が暗くなる……。 「だーめだこりゃ!白雪が白雪姫から眠り姫モードになったぞー!」 周りの声は、はっきりと聞こえるが……体は言うことを効かない……。 「オーイ……姫~?眠り姫ぇ~?」 バカタレ……誰が姫やねん……と言いたくても……。
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