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『殿~♪いずこに?』
「風呂」と言って、失敗したかな?と、声の方向に目をやると……。
『それがしが、背中を流します♪』
案の定小姓は、嬉しそうにフワフワと白雪の隣りを漂っている。
「却下!絶対に入ってくんな!」
「御~意~……」
「何?その口惜しそうな顔は!
ちょっとでも覗いたら、あの刀……即、うっぱらうからな!」
「ううっ……殿ともあろうお方が……」
悔しげに唇を噛んで、小姓はスッと姿を消した。
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