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なぜかその後、輝まで着いてきた。
焼きそば、たこ焼き、その他諸々………。
「さて、最後は盆踊りだなぁ………。」
「神情くん!わたしとーーー」「光司さん。いっしょに踊ろ?」
「あ、うん。そうだね。」
二人は神社に駆けていった。
一人、悲しそうな表情を浮かべる、輝がいた。
「さて、張り切って行こ………。ぎゃぁああああ!」
「な、なんだ!?どしたね百ちゃん………!?」
瞳をうるうるさせながら光司郎の肩を掴み、言った。
「光司さぁん!わたしは所詮妖怪なんだわ!普通に考えれば邪悪な者!だから神社の退魔の力に弱いんだわ………。わたしどうすればいいん!?」
かなり不安定だ。どうやって落ち着かせれば………。
「百ちゃん!」
「は、はい!」
「大丈夫。君が妖怪なら、僕は悪魔になれる。いっしょの道を歩もう。」
「光司さん………♥」
その後、二人は盆踊りを踊った。だが、神社で妖怪はかなりキツいらしい。
「はぁはぁ。」
「大丈夫?やめる?」
「平気!続けよう。楽しいから。いっしょに………。」
帰ったときには、彼女は爆睡だった。
その夜、光司郎の夢には天摩皇が出てきた。
「よぅ若旦那。あんたはほんとに悪魔になる覚悟があるのかぇ?」
「唐突だな。」
「いいから答えろ!」
「………彼女が、俺を必要とするなら……!」
「そうか、なら、それでいい。これをやろう。」
すると、背中に小型の棒状のものが現れた。
「これは………?」
「太陽神ルーの力を封じている。これがあれば変身したときの体力の消耗やら、背骨が抜けたときの大量出血も無くなるだろう。」
なんか、派手にパワーアップしたような………。
「どうも。」
「あの娘も、あんたを理解したいんだよ。ただ、奥手な二人の組み合わせだからな………。今、フィリーか背中押してるから、明日から頑張りなせ………。」
「ああ、ありがとう。おやすみ。」
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