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建設予定地にやってきた二人が見たのは、高い塔から、黒い煙と、妙な波動が出ている、いかにも怪しげな光景だった………。
「ようこそ、人類最後の砦、メギドへ………。」
先ほどの少年が立っていた。
「なんなんだこの塔は!?」
「これはね、人類の体内に細菌サイズのロボットを寄生させ、より精密な改造人間を作るための塔、そして、あの波動でそれを操り、同時に東京にあるヴィシュヌ本部から発せられる特殊電波で天魔を集める。そして、人類と天魔の最終戦争(ハルマゲドン)が始まるんだ………。素晴らしいだろう………?」
「そのあとはどうなる!?」
「改造人間たちは我々の思うがまま、そのまま世界を支配できるんだ。天魔に滅ぼされないだけ幸せだろう………?」
「いかんなぁ………。」
「なに!?」
「幸せとは、自分で決めるもんだねっか!あんたらは人を守るのが仕事なのに、人の幸せぶち壊してんねっか!そんなやつは、わたしが許さん!」
なぜか男らしくなる百。
「バカだなぁ、改造されてないガキが、敵うわけないのに、」
「いや、もう一人いるぜ?僕が……!百ちゃんが望むなら、僕は総てを敵にまわしても、百ちゃんに着いていく!僕が百ちゃんを照らす、太陽になる!」
背景にでかでかと、太陽の文字が現れた。
「おもしろい。バァル!行くよ………。」
少年の呼びかけに、老人が答えた。
「「バ■ムクロス!」」
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