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最強男
光司郎と百がヴィシュヌ基地を派手にぶち壊してから、はや二週間が過ぎた。二人はヴィシュヌから反逆者として扱われ、ヴィシュヌには居れなくなった。
仕方がないので、百と共に黄泉の国で妖魔連合に着くことを考えることになった。
「さ、行こう?」
「ああ、でもさ?もっと他の入口はないの?」
以前みたいに、百は彼をトイレの前まで連れてきた。
「あと………。お寺とか、墓場とかなら繋がるけど、暗くて狭いところが、一番繋がりやすいんだわね。」
「仕方ないか、よし、行こうか………。」
二人はトイレのドアを開けた………。
「よぉ甲斐性なし!うちの娘拉致った気分はどうでぃ!?」
相変わらず毘沙門天はいい印象を持っていないようである。親ばかなので仕方ないだろうが。
「拉致してません。嫁いできてもらっただけです。」
「なんじゃと!?」
「おとっちゃん、わたしは光司さんのお嫁さんだすけ、光司さんと暮らすから………。」
「………。」
先ほどの一言で、毘沙門天は凍りついてしまった………。
「ところで、百ちゃんたしか連合から追放されたんじゃねかったっけ?」
「それがね、おとっちゃんが親ばかだから、北を守護する鬼神の力を使って、上を説得したみたいで………。」
「それ、説得したって言わない。脅迫だよ脅迫!」
二人は毘沙門天を置いて歩いていった………。
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