エターナルカオス～永遠の太陽～

再会、そして………。

　天摩皇が新潟へやってきてから8年が過ぎた。
　神情光司郎は19歳になり、さまざまな経緯があって、ヴィシュヌの下級兵をやっている。
「あの水生生物のせいで、漁業もできない。水の確保も難しい。嫌な時代になったもんだ。」
光司郎の上司である赤城 学は言った。
「そういやお前、今日は新入りが来る日なんだ。お前がリードしてやれ。」
突然に光司郎へ頼む赤城。
「分かりました。どこで待っていればいいですか？」
「ああ、訓練所でまっててやれ。」
赤城は去っていった。

　訓練所の前までやってきたら、一人の少女がこちらに駆け寄ってきた。背が低く、小学生を連想させる姿は、かなり場違いだった。
「あの、あなたがわたしの案内をしてくれる人ですか？」
「えっ？じゃあ君が今日入るっていう新入りさん？」
「はい。闇堂 百です。よろしくお願いします。」
頭にクエスチョンマークを浮かべる光司郎。
「失礼だけど、お歳は………。」
「17ですが………。」
「いや………。なにも、ヴィシュヌへようこそ。これから基地を一通り案内します。」
「分かりました。お願いします。」
「自己紹介がまだでしたね。僕は神情光司郎。よろしく。」
「えっ………？」
このとき、彼女の顔から、笑みがこぼれた。