転機

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ミイ「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるの? 将来的に偉大なる大魔女になるミイ様よ」 魔女? ?「ふ。 ミイにはかなわないなぁw」 滝「お前… 昼間コーヒーショップにいた銀髪!?」 俺とミイの前で苦笑いを浮かべながら頭をかいているやつは、昼間にすれ違った銀髪やろうだった。 ?「? ミイ、もしかしてそいつミイの僕? よりによってそんな役にたたなそうなやつ僕にすることないんじゃない?」 男が俺を睨んでくる。なんなんだ!? ミイ「違うよ。青次。これはたまたま一緒になっただけ」 どうやらミイと青次とよばれた男は知り合いらしい。 さっきから話が全くわからない。 会話の内容からたぶん、魔女はミイのことで、僕は俺のことなんだろう… だけど魔女と僕ってなんだよ 滝「ミイ、話が全くわからない。 説明してくれ。」 青次「悪いけど、あんまり時間ないんだ。 怪我したくなかったら、早くどっかいって」 青次のまわりから急に風が巻き上がり、鎌鼬となってこっちへむかってきた。 なっ、なんだこれ!! 俺ここで死ぬのか? これじゃ父さんと母さんより長生きして、じいちゃんに恩返しできないじゃないか… じいちゃん…ごめん… ミイ「ちょっとぉ!!何ぼけっとしてんのよ!!!」 恐る恐る目をあけると、ミイがボディガードと称した猫が前に後ろ足だけで立って前足で鎌鼬をおさえていた ミイ「足でまといだから早く逃げなさい。」 なんなんだ… 確かにミイには危険だから一緒に帰らない方がいいとは言われたが、こんな危険があるとはきいてないぞ! 無性に腹がたってきた だいたいなんなんだ、あの銀髪やろうは。人のことを勝手に役立たず呼ばわりしやがって! 確かに俺は店長にシフトは減らされたが、女の子一人おいて逃げるほど落ちぶれてないんだよ!! ギギ ガッシャン!! 銀髪やろうの近くの信号機が銀髪やろうめがけてグニャと曲がり倒れてきた。 大きく火花がちる。 ホップ「滝とやら、よくやったぞ!!」 猫は前足でおさえていた鎌鼬をカメハメハを撃つように、信号機を間一髪でかわした銀髪やろうにはなった。
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