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「…百瀬、性的な意味で少女好きなんだっけ?」
自分でも分かる無気力感。
もう半分くらい心が折れているようだ。
「えっ、うーん…。いや、ね、べつに女の子とえっちしたいとかじゃなくてね…なんとなくずっと一緒にいたいなみたいな感じなの…分かるかな」
「母性的な?」
「それとはちょっと違う…」
「うっわぁあぁぁあぁっ!!」
わっけわかんねっ!
わっけわかんねっ!
もうなにがなんだかわっけがわかんねっ!!
「発狂!?」
「…いきなりだけどさ、わけが分かりませんよ…」
こんな特殊な事情抱えてるなら告白オッケーなんていらんかったよ…。
べつに同性愛を馬鹿にしてるとかじゃなくて…このなんか嫌な二股かけられた感がもう最悪や…。
「そんなこと言わないでよ…。私だって言うか言わないかを迷って、迷って、迷って言うことを決意したんだよ…」
「…うっ!?」
「好きな男の子に内緒ってよくないと思ったから…」
「うぐっ!」
百瀬の大きな瞳にたまる涙に、俺は固まってしまう。
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