実家

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 和室へ戻った二人。  祖母と祖父が居ない代わりに風呂から上がった茂信がテーブルの前に座ってビールを飲んでいた。  杏子がこちらを向く。 「お帰り」 「時計か?多分、車の中で揺れた時に何かとぶつかってセットされたんだろ」  そう茂信は、ビール片手に言った。 「…うーうん」  千尋は、長い返事で返した。 「さて、俺は寝るよ、母さん」 「お父さん、ビールを片付けてからね」 「分かってるよ…」  杏子と茂信は、キッチンへと消えていった。  千尋と真樹は顔を見合わせた。 「・・・うちらも寝るか」 「・・・うん」  また屋根裏部屋へ、二人は戻った。
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