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二人は屋根裏部屋へと上がった。屋根裏部屋は、いつもと変わりはなかった。
じゃあ、さっきのは気のせいだろうか。
千尋は部屋を見渡す。
「千尋、明日何する?」
すると布団を敷き終わった真樹が、イルカの目覚まし時計を枕のすぐ横に置きながら聞いてきた。枕から落ちれば、ぶつかるであろう。
「何と言ってもなぁ…」
千尋は、布団を敷き、座ったピエロの目覚まし時計を布団から少し離した枕の上の方に置いた。
タイマーなど押してもない。
「まぁいいわ、寝るのが先」
「真樹ったら…」
「んじゃ、電気消すよ」
「…うん」
電気が消えた。
座りっぱなしだった二人は、布団に入るなり、すぐに夢の中へと堕ちていった…。
―午後11時。
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