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目覚まし時計によって目が覚めた。千尋は、咄嗟に布団から跳ね上がった。
バッと振り返り、布団から離した時計を見た。
《ジリリリリリリリリリリリリリ....》
けたたましく鳴り響いていた。
おどけたピエロの顔が何だかうざくなってくる。
時計は昨日と同じように午前7時を指していた。
セットした筈はない…。
「・・・・」
自慢ではないが、千尋は寝相は悪くないという自信がある。
布団から落ちた事ないし、掛け布団も吹っ飛んでいた事もない。
ましてや、腕なんかろくに動かない。
ほとんど、直立か横向きになるだけだ。
当たる筈がない。
「・・・」
千尋は、ピエロの頭を叩いた。
アラームは止まる。
「二度寝二度寝…」
千尋はまた布団に潜った。
隣の真樹は、爆睡だ。
《~~♪~♪♪~♪》
「!!」
と、携帯が鳴った。
千尋は、嫌々、時計の横に置いた携帯を手に取った。
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