4人が本棚に入れています
本棚に追加
刹那、添付写真を見た千尋は、携帯を投げつけた。
ガツッと携帯は壁にぶつかり、止まる。
真樹は、何事かと千尋を直視した。
しばらくして、音を嗅ぎ付けて来たのか、杏子達もやってきた。
「どうしたのよ、千尋?」
「どうした?千尋…」
千尋はガタガタと体を震わせ、真樹にしがみついていた。
「千尋ちゃん、どうしたべさ?」
祖父は千尋の背中を摩る。
「ほら、千尋ちゃん、ココアだよぉ」
何故か、祖母は温かいココアを持ってきた。
ふと、杏子は端に投げ捨てられた携帯に気づいた。
「千尋ぉ、携帯投げたんでしょ」
そう言って、拾おうとしたその時だった。
「駄目!!見ちゃ駄目!!」
千尋が叫んだ。
杏子はびっくりして動きが止まり、皆もびっくりして、止まった。
千尋は慌てて携帯を掴むと、その受信メールと送られてきた画像。そして、自ら撮って送ったデータフォルダーに入った画像を消した。
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ.....》
千尋は、その場で気を失った。
最初のコメントを投稿しよう!