添付

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 刹那、添付写真を見た千尋は、携帯を投げつけた。  ガツッと携帯は壁にぶつかり、止まる。  真樹は、何事かと千尋を直視した。  しばらくして、音を嗅ぎ付けて来たのか、杏子達もやってきた。 「どうしたのよ、千尋?」 「どうした?千尋…」  千尋はガタガタと体を震わせ、真樹にしがみついていた。 「千尋ちゃん、どうしたべさ?」  祖父は千尋の背中を摩る。 「ほら、千尋ちゃん、ココアだよぉ」  何故か、祖母は温かいココアを持ってきた。  ふと、杏子は端に投げ捨てられた携帯に気づいた。 「千尋ぉ、携帯投げたんでしょ」  そう言って、拾おうとしたその時だった。 「駄目!!見ちゃ駄目!!」  千尋が叫んだ。  杏子はびっくりして動きが止まり、皆もびっくりして、止まった。  千尋は慌てて携帯を掴むと、その受信メールと送られてきた画像。そして、自ら撮って送ったデータフォルダーに入った画像を消した。 《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ.....》 千尋は、その場で気を失った。
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