4人が本棚に入れています
本棚に追加
千尋は起きると、そこは祖母達が寝ている部屋だった。
辺りを見渡す。
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ....》
「―!!」
千尋の体が跳ね上がった。
咄嗟に布団に潜る。
《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ.....》
屋根裏部屋で鳴っている。あのおどけたピエロの時計が鳴っている。
皆は、何処…?
そうだ、返信しなきゃ…。
布団の隙間から携帯を捜す。
あ、あった。
すぐ見つかった。枕元に置いてあった。
午後2時過ぎ。
暑い布団の中で返信する。
【
ごめん…気絶した…((汗
あんなの送った覚えない。屋根裏部屋を撮っただけだよ…(・_・;)
あんなの知らない…
tk、あれ何だと思う? 】
送信。
数十分して、返ってきた。
【Re:
泳いできた。
そう、気絶ね…。あたしの方も一人
ショックで倒れたよ。女の子。
あれね…ちょっと千尋が心配…
電話してい?充電切れ覚悟で 】
千尋はこれを読んだ後、亜希に電話した。
周りを見たが、充電器は見当たらない。
2階か、他の部屋だ…。
未だに、時計は鳴っている。
最初のコメントを投稿しよう!