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 千尋は起きると、そこは祖母達が寝ている部屋だった。  辺りを見渡す。 《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ....》 「―!!」  千尋の体が跳ね上がった。  咄嗟に布団に潜る。 《ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ.....》  屋根裏部屋で鳴っている。あのおどけたピエロの時計が鳴っている。 皆は、何処…? そうだ、返信しなきゃ…。  布団の隙間から携帯を捜す。 あ、あった。  すぐ見つかった。枕元に置いてあった。  午後2時過ぎ。  暑い布団の中で返信する。 【 ごめん…気絶した…((汗 あんなの送った覚えない。屋根裏部屋を撮っただけだよ…(・_・;) あんなの知らない… tk、あれ何だと思う? 】  送信。  数十分して、返ってきた。 【Re: 泳いできた。 そう、気絶ね…。あたしの方も一人 ショックで倒れたよ。女の子。 あれね…ちょっと千尋が心配… 電話してい?充電切れ覚悟で 】  千尋はこれを読んだ後、亜希に電話した。  周りを見たが、充電器は見当たらない。 2階か、他の部屋だ…。  未だに、時計は鳴っている。
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