電話

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  『千尋、起きたの?』 「うん。ねぇ皆何処に居るの?」 『おばあちゃんの畑。今日は野菜たっぷりの汁物にするってさ!』 「裏の畑か…分かった。今行きたいから、真樹。ちょっと迎えに来てよ…」 『えぇ…まぁ行くよ…多分、5分』 「うん」  そう返答後、電話は切れた。  千尋はまた直ぐに亜希へと、電話を掛けた。彼女はすぐに出てくれた。 『繋がった?あとアラームは?』 「繋がって、止まったよ」 『そか、良かった…』  安堵した様子だ。 『で、どうするの?』 「今、真樹が迎えに来て、裏の畑に行く」 『そか、良かった』 「…うん。でも、顔出すの怖い…」 『まぁね…』 「・・・・早く来ないかな」  千尋は震える手で、布団の隙間から覗いた。  何も居ない事に安堵する。
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