4人が本棚に入れています
本棚に追加
『千尋、起きたの?』
「うん。ねぇ皆何処に居るの?」
『おばあちゃんの畑。今日は野菜たっぷりの汁物にするってさ!』
「裏の畑か…分かった。今行きたいから、真樹。ちょっと迎えに来てよ…」
『えぇ…まぁ行くよ…多分、5分』
「うん」
そう返答後、電話は切れた。
千尋はまた直ぐに亜希へと、電話を掛けた。彼女はすぐに出てくれた。
『繋がった?あとアラームは?』
「繋がって、止まったよ」
『そか、良かった…』
安堵した様子だ。
『で、どうするの?』
「今、真樹が迎えに来て、裏の畑に行く」
『そか、良かった』
「…うん。でも、顔出すの怖い…」
『まぁね…』
「・・・・早く来ないかな」
千尋は震える手で、布団の隙間から覗いた。
何も居ない事に安堵する。
最初のコメントを投稿しよう!