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 朝、目覚まし時計によって叩き起こされた稀珠千尋(ケタマチヒロ)は、眠く辛い精神の中で、布団から起き上がった。  今日は、土曜日。休みだ。いや、別に夏休みだから、関係ない。 「・・・あぁもう・・・また目覚まし時計のセットに触ってる」  そうブツブツと、時計を睨んだ。  時計は、朝7時を指していた。  目覚まし時計に起こされて、良いんだか、悪いんだか。でも、寝てる間に触ってるのだろう。いや、しかし、布団から離れてる。触る筈がない。 「……うぅ。まぁいいや、二度寝二度寝」  そう言って、また千尋は布団の中へと潜った。
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