電話

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  「ほら、畑行こう」  真樹だ。  千尋は、安堵の笑みが零れた。  そして電話を持って、布団から出た。 「亜希、真樹だったよ」 『そか、良かった…フゥ』  携帯に向かって、千尋は言った。 「は?」  真樹は、訳が分からない。 「んじゃ、千尋行こう」 「うん…んじゃ、亜希ありがとね」 『うん!んじゃ、新学期』 「うん!バイバイ」 『バイバイ』  電話は、切れた。  そして、何事もなく、畑へ行った千尋は、安心感で収穫処ではなかった。
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