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 夜。  夕飯を食べ始めた時だった。 「もう千尋、びっくりさせないでよね」 「ごめん、なさい」  杏子が心配そうな且つ怒った顔で千尋に言った。申し訳ない様子で千尋は謝る。 「千尋、それにしても何を見たんだい?」  茂信は、聞いた。 「ん゛………聞かないで。思い出すたくもない…あんな画像」  ご飯を頬張る。 「………何か写ってたのかえぇ?」 「お母さんっ!!」  祖母の言葉に千尋の動きが止まった。  杏子は、慌てる。
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