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午後21時。
祖母と祖父は、寝に入った。
母は風呂へ。父は寝室へと消えた。
真樹と千尋はテレビを見入っていた。
それから、一時間後。
真樹が風呂へと消えた。
母も寝ると言って、寝室へと消えた。
千尋、唯一人。
本に集中。
だが、無意識に周りへと耳が傾いた。
《ピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッ....》
微かに聞こえる。
真樹の目覚まし時計が鳴っている。
真樹は、今、風呂で無理だ。
もう、耳に入ってからでは、遅い。
耳は、もう目覚まし時計の音の中に、居る。
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