実家

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車の中。 「ねぇ千尋ぉ」 「ん?」  後部座席に座る千尋と真樹。真樹が話し掛けてきた。 「どんだけ目覚まし時計、鳴らせば気がすむん?」 「え?」  千尋は驚いた顔で、真樹を見た。 「…だって、8時にアラーム聞こえてさ、千尋起きたのかな思ってたら、ずっと鳴っててさ。私止めたんだけど…で、9時、準備してたら、アラームまた聞こえてきてさ…さっきの繰り返し。一時間経つ度、鳴ってるからさ…どうやって、アラームセットしてるんだか」  そう真樹は呆れた様子で、言ってきた。  その言葉に千尋は、意味が分からなかった。  確かに7時の奴は、ちゃんと止めた。布団から、離した。起きてもない。  頭の中がぐるぐるとしてきた。
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