68人が本棚に入れています
本棚に追加
本当に知らんかった。石田が俺と一緒にいようとしていた事を…
本当に知らんかった。石田が俺の事を、愛してくれていた事を…
石「……」
動かなくなった石田の顔を見た。涙を流していたのに、今、死んでいる石田は穏やかだった。俺はやっと、事の重大さに気付いた。
井「いし…石田…なぁ、ご、ごめん…殺しといて、謝られても困るやんなぁ…俺、お前を愛しとるのに…ごめん…明…あきらぁぁぁぁ!!」
明は俺の事を愛してくれてたのに、一緒にいてくれたのに…俺は…。
今、側に行くからな…。
俺は明と一緒の色に染まった。黒かった俺と白かった明、今は二人共、綺麗な紅になった。
ずっと、一緒。
(変わってしまった僕を、また、あの優しい笑顔で君は“愛してる”と言えますか?)
-FIN-
最初のコメントを投稿しよう!