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あぁ…遅かった。
何で…もっと早くに“好き”って言わんかったんやろ。
井「…ぁ、い、石田ッ!!」
石田を呼び止めてしまった。
何で、そんな事してしまったのかよう分からん。
外の風が冷たく感じた。
石「…何や?…帰りたいねんけど…」
井「ィ、イヤ、何でもない…」
石「…あそ…じゃ…」
俺は、石田が少し離れたところで、つい“好き”と言ってしまった。
聞こえてない。聞こえてるハズがない。だって、ほら、止まらずに歩き続けてるやん。
井「大好きやっ“た”…愛して“た”…」
過去形で愛を呟いた。
(ピタリと止まった君、振り返った顔、頬が濡れていたのは…気のせい?)
-FIN-
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