45人が本棚に入れています
本棚に追加
「桃ッ!大丈夫か!?」
心配そうな浦くんの声がして、体を起こされた。
砂だらけで、体中がズキズキする。
「あははは~ッ!」
急に吹き出した僕に浦くんは驚いている。
「怖かったけど浦くんがいたから、思いっきり飛べたよ。」
僕の言葉に浦くんは安心した顔を見せた。
「桃、鼻血出てる」
浦くんは僕の血を手で拭うと、仕方ねーなと言って笑った。
「よし、次の勝負行くか!」
「え~、休憩したいよ~」
僕の言葉に、浦くんは立ち上がり、ニコっと笑う。
「次はなァ…、ザ・早食い勝負だ!もう準備は出来ている」
ポケットからアイスの当たり棒を二本出した浦くんを見て、僕もにっこり笑った。
「普通にアイス食べに行こうって言えばいいのに。」
聞こえないように小さく呟くと、僕たちはかけっこをしながら公園を出た。
作/名前どうしよ
おわり
最初のコメントを投稿しよう!