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俺には好きな子がいる。
名前は“翁”
女の子より綺麗で可愛らしい子。
俺より二つ年下の後輩。
心は男なのに言葉は女で皆からは距離を置かれてる。
それでもイジメを受けないのは彼が可愛らしいからだろうか?
彼は僕の貴重な友達。
恋人になりたい友達。
「翁、帰ろう。今日はあんみつをご馳走するよ。」
「いいの?でも嬉しいの、だから、ありがとうね、翔夜。」
仕草も笑った顔も可憐な翁。
翁を何時から好きになったかは解らない。
気付いたら、心惹かれ好きになっていた。
「よし。行こうか。」
「ええ。」
翁は何時も俺の影を追いかけるように後ろからついてくる。
そういや翁も友達がいなかった。
俺が翁の最初の友達。
翁は“友達”がよく解らないみたいで初めて俺が放課後に翁のクラスに行き一緒に帰ろうと言ったら嬉しそうな笑顔を見せた。
嗚呼、思えばあの時、初めての恋をしたのだろう。
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