腐女子な会長様

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  「同人誌を読むためにしか見えません、会長」   今まで静かに読書をしていた、会計の優が的確なツッコミをいれる。 僕がこの馬鹿の相手してる間に仕事終わらせたよコイツ。うわ、なんか腹立つ。    「会計、正解だ。お主にはこの同人誌を……」   「結構です」   「ぬ……そ、そうか」   優の有無を言わせない返答に、会長は傷ついたような顔をした。あんな返事されたら、さすがの会長も落ち込むんだね。凄く意外なんだけど。   「私の同人誌よ……お前は私にとって必要不可欠なのだぞ。会計に言われたことは気にするな」   ……優が冷たいからじゃなくて、同人誌を拒否られたからだったわけだ。僕が間違ってたみたい。 そりゃそうだ。会長にとって同人誌は命の次に、いや、下手すれば命よりも大事な物って言っても過言ではないのだから。     話す事もなくなってというよりは、会長がまた自分の世界へ入りだしたから、各自がやりたいことをしてると、バンッと勢いよく生徒会室のドアが開いた。
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