36人が本棚に入れています
本棚に追加
「なら、さっさと説明しろよっ!!」
【いいよ。ようやく信じてくれたみたいで良かった。順を追って説明しよう】
俺の反応にまるで冷静なままに「声」は答える。
【ルール①まず君達は、あの殺人鬼も含めて、この街から出る事はできない。
できないように設定されている。試しても無駄、と言っておく】
……こ、この野郎!さらっととんでもない事を言いやがった。
それはつまり――「監禁した」って言ってるんじゃないのか?
街を封鎖?どうやって?
もうこいつの話はシャレじゃないって俺には分かる。
【ルール②この実験は君達が全滅するか、君達の誰かが殺人鬼を殺せば終了する】
「ふざけるなっ!何の冗談にしたって、化けモンと殺り合う趣味はねえっ!」
【……君達の中には色んな人間がいる。その中には特殊な能力を持った者も、ね】
……特殊な能力?
【何度も言うが、君達は様々な世界からそれぞれここへ呼ばれているんだよ。
その中には君のような少しふざけた大学生もいれば、高校生の少女もいる。それに……いや、まあ会えば分かるだろう。とにかく色々だ、と思っていればいい】
最初のコメントを投稿しよう!