【No.1】織部誠一郎

2/4
前へ
/57ページ
次へ
「なら、さっさと説明しろよっ!!」   【いいよ。ようやく信じてくれたみたいで良かった。順を追って説明しよう】     俺の反応にまるで冷静なままに「声」は答える。     【ルール①まず君達は、あの殺人鬼も含めて、この街から出る事はできない。 できないように設定されている。試しても無駄、と言っておく】     ……こ、この野郎!さらっととんでもない事を言いやがった。   それはつまり――「監禁した」って言ってるんじゃないのか?   街を封鎖?どうやって?   もうこいつの話はシャレじゃないって俺には分かる。     【ルール②この実験は君達が全滅するか、君達の誰かが殺人鬼を殺せば終了する】   「ふざけるなっ!何の冗談にしたって、化けモンと殺り合う趣味はねえっ!」   【……君達の中には色んな人間がいる。その中には特殊な能力を持った者も、ね】     ……特殊な能力?     【何度も言うが、君達は様々な世界からそれぞれここへ呼ばれているんだよ。 その中には君のような少しふざけた大学生もいれば、高校生の少女もいる。それに……いや、まあ会えば分かるだろう。とにかく色々だ、と思っていればいい】
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加