‡序章‡

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       1 「お願いです! この子を・・・・・・。 この子を、どうか! お願いです!」  ここは、どこなのだろう?  明かりが十分とは言えない、薄暗い部屋だった。  部屋の隅にまでは、光が届かず、闇が澱んでいる。  今は、真夜中だ。  その薄暗い部屋には、窓が無い。  入った瞬間、異様な部屋だと、その2人の男女は、少し怯んだ。
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