‡序章‡

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 やがて、女は、我が子に縋り付くようにして、泣きじゃくった。  男は、そんな妻を見ながら、自分が冷静にならなければ!と言い聞かせ、妻を宥める。  宥めながら救急車を呼ぶために、携帯を取った。  ナンバーをプッシュしようとした時、その手がふと止まった。  男は、その数日前、奇妙なサイトを見付けていた。  初めにそのサイトを見た時は、一笑に付した。  呆れるあまり、笑うしかない、という状態だったのだ。
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