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東京郊外
まだ緑が残る
昔ながらの風景が残る
場所に
神楽坂高等学校がある。
偏差値もたかくもなく、
学費もそんなにたかくもない。
ありふれた高校の一つ。
大した問題もなく、緩やかな毎日を過ごせるありふれた学校。
だが問題がある。
「だりぃ」
校門で碧い髪をオールバックにして着くずしたシャツと学校指定のズボンをはいた少年がけだるそうに立っている。
鼻は高く奥二重、口元はきゅっとしていて眉毛も整っている。
美形だ。
冷たそうな雰囲気も見るものを魅了する。
「毎回毎回、おまえらはなんで来るんだっつうの!!
俺は不良じゃねぇっていってんじゃねぇか!!」
碧い髪の少年は叫ぶ。
「そんな目立つ頭して何いってやがる!!」
十数人いる不良の中の一人が叫ぶ。
「これは地毛だって何回言えばわかるんだ!!黒染めしてもすぐもどんだよ!!」
「仲間をボコにして何いってやがる!!」
「てめぇらが絡んでくっからだろうが!!」
少年は激昂する。
この少年の名前は碧沢蒼
(みどりざわそう)
神楽坂高等学校二年。
生まれながらにして髪は碧い、そして瞳は碧、彼は決して染めてるわけでもなく瞳にカラーコンタクトをいれてるわけではない。
彼は特異体質なのだ。
身体能力も普通よりも高く、常人には出来ないような行動も可能だ、相手の動きを瞬時に解析し、先読みで躱せるような行動も、特異な容姿でならずものの目に止まり、幼少の時から襲われ続けられたせいもあるせいで生まれたのかもしれないが、少なくとも彼はこの世界では[異端児]といわれるものであろう。
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