少年は飛び立つ

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マクベス国 城下町東 商業ブロック 本屋 [禅] ここに一人の少女と一人の少年がいた。 少女は歳の頃は17くらい、容姿は一言でいるなら美少女だ、母譲りのピンク色の髪、父親譲りの気の強そうな力強く二重の瞳、鼻は高く唇はぷっくら、豊満な胸は母以上でスタイルもいい、黒いフリルのついた上着とミニスカートを履いていて、黒いブーツがかわいらしく、星形のピアスをつけている。 少年の方は父親譲りの金髪を持ち、耳までかかるようにかかっている、瞳は二重母譲りの優しさをにじませていて目鼻立ちもしっかりしている。 口元には笑みがあり、柔らかな雰囲気を纏っている、こちらも美少女である。 白いシャツに藍色のズボンを履いて、白のサンダルという出で立ちなのでどこか庶民ぽい 二人に応対するのはやさしそうな青年。 東方から輸入してきた着物をまとい、流れるような黒髪を束ねて、丸眼鏡をかけている、鼻はたかくどこかひょうきんな口元、昔ながらの学校の先生という感じだ、彼の名前は矢沢啓司、王曰く異世界からの来訪者らしい。 ちなみに少女の名前はサクラ、少年の名前はカオスという、彼らはカルマとサラの子供達でいうなれば王族ということになる。 「君たちの住むマクベスは大陸中央にあって気候は温暖、別大陸とも輸入や交易が盛んでほぼ全部の大陸と和平条約を結んでいるね、作物や工業なども盛んで、大陸中央では一番栄えている都市だ」 啓司はにこやかに話す。
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