時の過ぎゆくままに

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夏の日の夜―。 地上70階。 女は一人、頬杖をつき、ぼんやりと窓の外を眺めていた。 窓の外には港町を中心としたシーサイドの夜景を一面に見下ろす事ができ、高層ビル群の赤いランプが一定間隔でゆっくりと点滅を繰り返す。 男は・・・今夜も遅れている・・・・ 女は腕時計をちらりと眺めると、小さく溜息をつき、ラウンジ内に目を向けた。
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