潜入

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「ハッケヨーイ、ノコッタ!!」 久兵衛は勢いよく相手の顔面に両手を伸ばした。と、見せかけて体をグッと沈めた。 (良し、) 久兵衛のフェイントが上手くいったと思われた瞬間、相手の両手がガッシリと久兵衛のマワシをつかんで、 「あっ、!」 と、思った一瞬、久兵衛はポーンとと上手投げで5メートルほども投げ飛ばされた。 「くそっ!こいつ何者だ!?」 久兵衛に油断が有ったのかもしれない。 「わっはっは。久しぶりに面白い試合であった!」 信長は上機嫌で優勝した者を招き寄せ、傍らの小姓から何かを受け取り、それを優勝者に自ら渡した。
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