スキ...??

3/5
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「君にプレゼント」 そう言って赤いリボンのついた鈴をくれた 歩くたびにチリンと鈴の音が聞こえる ばかだな こんなのくれても僕はもうすぐ居なくなるのに チリン チリン チリン チリン チリン チリン 歩くたびになる鈴 鈴の音がなると君はすぐに顔を出す そしてお帰りって言って僕を迎えてくれる 鬱陶しいな だからもぅ帰ってこないね バイバイ その日から僕は一度も帰ってない 新しく僕に餌をくれる人も見つかった しばらくは暮らしていけそうだ 「綺麗な色だね、あめ。」 彼の名前は未歩ミア 未歩が僕にあめって名前をつけた 綺麗な飴色の瞳をしてるからって 愁いな雨模様な容姿をしてるからって あめって... また平仮名でつけられた名前 いやな訳じゃないけど 気に入ってもいない ねぇ、お腹すいた ご飯ちょーだい そう言えば笑いながら 「どうした??そろそろお腹すいたのか??」 頭なでて聞いてくる そうだよ。だから早くご飯ちょーだい 「はぃ、どうぞ」 そう言って僕の好物をだしてくれる ふふっ 居心地がいいな。 前の人みたく僕を所有しようとはしない だから居心地がいい 鬱陶しいと思わない 当分あきることはなさそうだ散歩行ってくるね 僕は今回の主人に凄く懐いてる 干渉してこないのに、僕の好きなものも態度も理解してくれる ふふっ 楽だなぁ 「れん、みーけった」 散歩の最中だった 前の主人に見つかった 「心配したよ?れん」 そう言って僕は抱き上げた 心配してくれなんて言ってない 「さぁお家に帰ろうか」 帰りたくなんてない 君の元は息が詰まる 窮屈だ 逃げたしたくなる 鬱陶しい
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!