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………あれは多分、大学に入ってようやく生活に慣れた頃だった
俺には中学校からずっと好きな人がいた。
その娘はこういうなんか基準みたいなものを利用するのは好きじゃないが、はたから見れば上の中の容姿で、誰かと付き合ってるとかそういう俺がへこみ過ぎて飛び立ってしまいそうな噂が飛び交いそうな娘だった。
でもなぜかそんな噂は聞いたことがなく、性格は清楚っぽくほわわんとしたような、少し天然が入った不思議な娘だが俺が言うのもなんだけど不思議な娘だ。
さて、ここからはなぜこの娘を好きになったかを述べていきたいと思う。
ただ、なんか深い理由があるわけじゃない。
大多数の恋がそうじゃないか?違うかな?
中学校の時、同じクラスになって偶然に隣の席になった。
その時はなんかかわいい娘だな………としか認識してなかったんだ。
まぁ結論からいうとここで確実に惚れた!とか、こういうところが好き!とか前にも述べた通り、そういうのはない………というかなぜこの娘が好きなのかは恥ずかしいことながら俺自身、説明できないのだ。
ただあるとすれば、この娘に嫌いな部分は一つもなかった…というくらいだろうか?
とにかく、俺は気づかぬ内か、瞬く間にか、そこら辺は曖昧ではあるが、確実に好きになってしまったのだ。
まぁそれからは普通の知り合い程度に仲良くなり、一緒に出掛けるとかそんな発展もなく、この大学という舞台にまで登り詰めてしまった。
いや、引き延ばした………というのが正しいかな。
いい忘れていたけど、彼女、上坂 友里恵(かみさか ゆりえ)は俺と中、高、大と運命なのかなんなのかはわからないがずっと同じ校舎にいる。
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