後日教室にて

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なんか俺図書室に出入りできなくなった 「君はそこに居るだけで室内の風紀を乱すから入室禁止だ」 なんてメガネの図書委員長に言われた ふざけんな、エアーズロックで粉々にしたメガネばらまくぞ 何よりよつばとの続きが読めなくなってしまったのが物悲しい 「はあ…」 「何ため息なんかついてんのよ、辛気臭い」 隣の大谷が呆れ顔でこちらに体を向ける 「ふっ、おチビさんにこの悲しみはわからんさ」 あっという間に殴られた 「誰がチビですって!?もう一回言ってみなさいよ!」 「ふっ、おチビさんにこの悲しみはわからんさ」 瞬く間に蹴られた 「今度チビって言ったら死刑ね」 ハルヒ? 「へいへい」 生返事で死刑宣言に相槌を打ち、痛む体を癒すべく机に突っ伏した 「そ…それと……」 言葉を紡ぐ大谷の方へそのままゴリッと顔を向ける 「と……と……」 「……?」 「図書室ありがとう!!」 大谷は意味不明なことを口走った後、教室を足早に出ていった キーンコーンカーンコーン しかしすぐにチャイムが鳴り、慌てて戻ってくる頬を赤く染めた大谷 なんていうか空気嫁よ、チャイム まあ言いたいことはちゃんと伝わったよ  
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