第1章

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「アヤ……人の睡眠をいつも邪魔しないでよ」 私は教室の自分の席で俯せになり睡眠体制に入るのだが、背中を ドンッと押されたら 睡眠不足者には、けっこうツライ攻撃になる。 「美和子がいつも休み時間に寝るからいけないんでしょう? 夜は早く寝なさいよね!」 確かに、早く寝ないのも原因の一部だけどさ…… 私は、低血圧なんだから それに もっと優しい起こしかたは出来ないのかと言いたくなってしまう。 「あっ、ビワちゃん今日は、起きてるんだ! おはよう」 突然、声がしたと思ったら私の斜め前の席の 野山 知子 (ノヤマ トモコ) だった。 ちなみに私の名前は 田村 美和子 (タムラ ミワコ) だから、美和子とかビワとか呼ばれてたりする。 私は眠い目を擦りながらおはようと返事をした。  
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