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今でも後悔している。この男を待たないでいつものように帰れば俺の普通の人生は守れたであろう。
異世界から戻って1番したいことはこいつを殴ることだ。
それは置いといて、それから30分後、やっと反省文を書き終え下校を始めた。
茜色だったそれはほとんと夜の闇へと変わり、電灯が光る。
「あー疲れたー。チクショウ、せっかくウカ○ル倒したのにハゲのせいでデータ消えてやがる……。なー太郎手伝ってくれ!」
「断る!」
「何故だ!」
「秋田、いや飽きたからな。」
大体もう新しいのが出たのにまだやっている奴のほうがおかしい。よっぽど暇なのだろう、コイツは。
しかし憎たらしいことに顔立ちはよく何回かはモデルに誘われたほどのルックスを持つ。運動神経は抜群で、まぁ学力は低いがモテる。身長も180と長身で針山のように立てた髪でさらに長身に見える。
対して俺はまぁ普通と言って1番最初に浮かぶ姿を想像してもらって構わない。
うん。だんだん嫉妬してきた。
まぁこんな普通の俺と仲良くしてくれているだけで十分ありがたいが、絶対言わない。恥ずかしいし、調子にのるだろうから。
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