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しかしまぁ犬の足に人間が勝てるわけもないが、アルキメデスは俺のペースに合わせて走っていた。疲れたところを襲うつもりか?
小賢しい!
「冗談じゃないぜ本当!」
普通の体力が尽きようとしたとき交差点が現れた。
チャンスだ。あれをギリギリで渡ればアル(略)はこれないはずだ。さぁ俺と犬(飽きた)のバトルに決着をつけよう!
点滅する信号。まだだ。まだまて。
そして赤に変わった瞬間、俺は全速力で走った。犬も一瞬きょどったが、直ぐにギアを変えたようだ。
しかし時既に遅し!俺は横断歩道をもう渡り終える。
フッハッハ!僕の勝ちだ!
そう確信して後ろを確認した瞬間、意識が飛んだ。
いや、本当ね。いくら信号が、青は渡れ。赤は注意して渡れ、の意味だとしても流石にやり過ぎたっていうか。
どう考えても僕が悪かったです。本当にありがとうございました。
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