俺、田中太郎。奴隷になっちゃいました。

6/14
前へ
/110ページ
次へ
しかしまぁ犬の足に人間が勝てるわけもないが、アルキメデスは俺のペースに合わせて走っていた。疲れたところを襲うつもりか? 小賢しい! 「冗談じゃないぜ本当!」 普通の体力が尽きようとしたとき交差点が現れた。 チャンスだ。あれをギリギリで渡ればアル(略)はこれないはずだ。さぁ俺と犬(飽きた)のバトルに決着をつけよう! 点滅する信号。まだだ。まだまて。 そして赤に変わった瞬間、俺は全速力で走った。犬も一瞬きょどったが、直ぐにギアを変えたようだ。 しかし時既に遅し!俺は横断歩道をもう渡り終える。 フッハッハ!僕の勝ちだ! そう確信して後ろを確認した瞬間、意識が飛んだ。 いや、本当ね。いくら信号が、青は渡れ。赤は注意して渡れ、の意味だとしても流石にやり過ぎたっていうか。 どう考えても僕が悪かったです。本当にありがとうございました。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1093人が本棚に入れています
本棚に追加