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薄れる俺の意識が見たのは、なんてことはなく、一瞬で意識が飛んだ。
それから目覚めたのは部屋、というか空間だった。
「おはよう。突然だが君は死んだ。」
……なんだそのノリは。「おはよー。でさー昨日のしゃべくり見た?」みたいなノリは。俺の死は番組内容と互角とでも言うのか?
駄目だ。展開が早過ぎてついていけない。
しかし流石にこれは夢だろう。
ゆっくりと見渡すと。
なんかいた。オッサンが。
「オッサン言うな餓鬼が。」
「じゃあハゲ。」
「ハァァゲェェじゃねえ!頭がインスパイアなだけだ!」
すいません。インスパイアの意味がわかりません。
まぁとりあえず頭の悪い夢だ。早く目覚めろ、俺。普通の日常に戻ろうではないか。
「ッヒッヒッヒ。お前、死んだんだぞ?」
「かーえーれ、かーえーれ、さっさとかーえーれ。しばくぞー」
「いやお前それ初対面の奴に言う言葉じゃねーだろ!?」
「黙れよ。どうせ俺の作り出した夢だ。俺の所有物だから何を言っても大丈夫だ。」
「お前俺にも一応神権ってもんがあるんだぞ!?」
馬鹿なことを。……ん?神権?
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