俺、田中太郎。奴隷になっちゃいました。

7/14
前へ
/110ページ
次へ
薄れる俺の意識が見たのは、なんてことはなく、一瞬で意識が飛んだ。 それから目覚めたのは部屋、というか空間だった。 「おはよう。突然だが君は死んだ。」 ……なんだそのノリは。「おはよー。でさー昨日のしゃべくり見た?」みたいなノリは。俺の死は番組内容と互角とでも言うのか? 駄目だ。展開が早過ぎてついていけない。 しかし流石にこれは夢だろう。 ゆっくりと見渡すと。 なんかいた。オッサンが。 「オッサン言うな餓鬼が。」 「じゃあハゲ。」 「ハァァゲェェじゃねえ!頭がインスパイアなだけだ!」 すいません。インスパイアの意味がわかりません。 まぁとりあえず頭の悪い夢だ。早く目覚めろ、俺。普通の日常に戻ろうではないか。 「ッヒッヒッヒ。お前、死んだんだぞ?」 「かーえーれ、かーえーれ、さっさとかーえーれ。しばくぞー」 「いやお前それ初対面の奴に言う言葉じゃねーだろ!?」 「黙れよ。どうせ俺の作り出した夢だ。俺の所有物だから何を言っても大丈夫だ。」 「お前俺にも一応神権ってもんがあるんだぞ!?」 馬鹿なことを。……ん?神権?
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1093人が本棚に入れています
本棚に追加