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俺は奥州を統べる龍神。名を伊達政宗という。
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守
護
龍参りて―
まあぶっちゃけた話今はそこまで神らしいこともしてねぇ。
ちょいと前には洪水起こしてみたりもしたが…若気の至りだ。
いっとくがまだ若いぞ?今もたかだか500歳だからな。
最近は気に入った人間の式神(…っていうのか?)をしている。
本来なら俺みたいなのが人間に仕えるなんてありえねーらしいが、まぁこっちも目的があるしな。
それになんだかんだと楽しい。自分の主は。
「政宗殿!佐助!飯でござるよー!!」
ほらきた。
『OK、今いくぜ。幸村、佐助は今日信玄公んところだろ?』
「おお、某忘れておった!政宗殿ありがとうでござる。」
こいつが俺の主、真田幸村。
天然らしくよくドジる。昔暴れてたとき、人間に封印されかけたのを助けられた。
佐助っつーのは甲斐のほうの天狗。何でも幸村が子供んとき拾ってきたらしい。まだ百二十歳くらいの癖に嫌にしっかりしている。
さすがおかん…。うちの小十郎と張るぜ…。
『幸村、今日は仕事無いよな?』
「うむ、今日はお休みでござる!」
『午後から元親が来るからな。よかったら神酒でも準備してくれねぇか?』
「承知いたした!元親殿お久しぶりでござるな…毛利殿はお元気だろうか…!」
客…悪友のアホ鬼だが、そいつが来るだけでも目を輝かせる主が可愛いと思う。
『Cheers、幸村。あの毛利馬鹿が来れるってこたぁ元気しかあり得ねぇだろ、you see?』
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