第一章  桃子出生秘話

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一方お婆さん。 川で最強ダンスの練習をしていると・・・ 川の上流から肌色の桃が流れてくるのが見えた。 (しめしめ・・・これは金になる。) お婆さんが拾い上げるとそれはケツを丸出しにしたお爺さんだった。 『何やってんだくそじじい‼どうりでシワだらけな訳だよ。』 『うるせいくそババァ‼‼まだピチピチだ‼‼』 喧嘩をしながら家に戻ると、間もなくして宅急便が届いた。 少し大きめの箱だった。 『なんだいこりゃあ?ババァまた無駄買いしたのか⁉』 『しらねえよ‼それより中身を調べるしかねーだろ。』 お婆さんがこっそりふたのガムテープを剥がすと、見事にビリビリとふたの表面がやぶけてしまった。 『うぜぇ・・・返品できねえじゃねえか‼』 『へたくそなババァだなぁ‼』 『うるせぇ、この負け犬が‼』 『喧嘩はやめろ‼‼‼』 お爺さんをとお婆さんはびっくりして急に静かになった。 なんと、箱の中身がしゃべっているのだ。 『さっきから聞いてればガキみてぇに騒ぎあがって・・・』 箱の中には桃が入っていた。 それも特大の奴だ。 お爺さんはあわてて箱を持ち上げると、その反動で桃が上空を舞った。
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